僕は高校の頃、ひなたぼっこが好きでした。
冬の日、風の入ってこない室内で、日差しが降りそそぐまどべで、大好きな女の子の僕に語りかける声を聞くとき、そのなにも考えない時間が幸せでした。
高校の窓から
高校の窓から見てる景色についてだけど 今も見えてる気がする
ギンネムという草の茂る雨水路とコンクリートの排水路
突っぷして 机におでこをならべて 小さく息をするあなたたち
See out of the windows
You feel them talking
答えを見失わなければ いいんだ
しがみついていたら 地べたへ手をつきました
転びました転びました 手をついて手をついて 転びました
高校の窓から私は手をのばしました
ひらひら舞うあのちぎれるような青さ
あわれ 叱れ われを 光あふれる窓よわれを叱れ
机の下で手紙を交換するとき つい触れる手の温かさ
私は窓の木枠に両肘をついてギンネムの揺れるのを眺めていた